プロフィール

プロフィール『エピソードⅠ』

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【わたしの原点】

「人気ものになりたい」

と、思っている子どもでした。

 

でも、なんの取り柄もない子どもでした。

テストの平均は70点。

運動会のかけっこでは、だいたい3位か4位。

面白い話ができてみんなの中心にいるわけでもなく。

 

「前へ習え!」と整列をすれば、

いつも腰に手を当てて見渡しの良い景色ばかりを見ていました。

 

 

遊ぶときでも、

最新のファミコンを持っているわけでもなかったし、

 

ドラゴンボールごっこをすればリーダー格に気を使って、

クリリンかピッコロの役を買って出ていました。

 

一丁前に、

「ロボットの操縦士になりたい」

「宇宙飛行士になりたいです」

 

という、”夢みたいなもの”は持っていたけど、

どこか頭の片すみには、

「”普通の大人”になるんだろうなぁ」

とも思っていました。

 

ただ、遊びの時間になるといつも

「ワイワイ」「キャッキャ」

とみんなが集まってくる。

 

その中心にいる子をうらやましく思っている。

そんな毎日でした。

 

そんなある日、近所のおばあちゃんが

しわしわの手で出してくれたもの。それが僕の人生を変えてくれました。

『おばあちゃんのホットケーキ』

「おばあちゃんは人気者でした。」

 

見た目はヨボヨボでたよりなく、

特にスポーツができるわけでもなく、話はどこか説教くさい。。

 

ただ、ある時間になるとそのおばあちゃんは子どもたちに

囲まれ人気者のヒーローになりました。

 

その時間は”おやつの時間”です。

 

おばあちゃんが手作りで

焼いてくれるホットケーキが目当てで、

みんなわれ先とおばあちゃん家に集まってくる。

 

焼きあがる前の甘いバニラと香ばしいバターの香り。

ほわほわと湯気が立ってるふんわり赤ちゃんのホッペのような

生地の上に黄金色のメープルシロップをたっぷりかけて頬張る。

 

スナック菓子では味わえない幸せな気持ちが口の中から

お腹に広がって心の中まで満たされてしまうような。。

そんな、おばあちゃんのホットケーキでした。

 

子どもたちの中では、

「スポーツができて面白いやつが人気者!」

が”あたり前”。

 

そんな中、

スポーツできない、面白くない

見た目もヨボヨボな。。

おばあちゃんを人気者にしていたのが

おばあちゃんの手から生まれた

『手作りのホットケーキ』

なのでした。

 

次の日から

「おばあちゃんと一緒に作る!」

そう言って、

次の日からおやつの時間のまえになると

おばあちゃんの足もとにくっついてホットケーキ作りを手伝いました。

 

真っ白な卵をコンコンと銀色のボール割り入れ、

サラサラのブラウンシュガーと一緒に

泡立て器でシャカシャカと泡立てる。

新鮮なミルクを加えて、ふるってたっぷりの空気を含ませた

小麦粉をくわえてさっくり混ぜる。

風味付けに、あまーい香りのバニラオイルを3滴。

 

たったこれだけの材料で
美味しいホットケーキができると思うと魔法のようでした。

焼く前の生地も甘くて美味しくて、

「お腹こわすよ!」

と怒られながらも、指先にすくっては

ペロペロ味見してました。

 

「おばあちゃんのホットケーキ」

 

これが私の”料理の原点”かもしれません。

 

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