プロフィール

プロフィール『エピソードⅡ』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
13669600_1152414514817956_8341776054949794949_n

【ヒーローになれた瞬間】

 

それから失敗作を作り続けました。
「つき合わされた家族は災難だったと思います。。」

 

それからというもの

おばあちゃんのホットケーキを毎日練習しました。

 

幸い実家は、養鶏場を営んでいたので

材料のたまごに事欠くことはありませんでした。

ただ、できあがったホットケーキは

ゴムボールのように硬かったり、

炭みたに真っ黒に焦げていたり、

小麦粉が固まりでダマになっているような。。

 

そんな、お世辞にも

「うまい」と言えるシロモノではありませんでした。

 

しかも作り終わった台所は小麦粉は散らばり、

汚れた器具で洗い場はあふれ返っていて

戦争があった後のような散らかり様でした。

 

毎回、

「後片付けまでが料理でしょ!」

と、母親に怒られながらも

もっとおばあちゃんのホットケーキに近づけないかを

思考錯誤していました。

 

「4人姉弟の末っ子でよかったと思います」


うちの家族は6人家族で、ぼくは一番下の息子です。

一番上の姉は15歳離れていて、一番近い兄とも10歳離れています。

つまり、長女はもうすぐ50才です。

 

そんな歳の離れた姉が料理好きだったお陰もあり、

お菓子作りのアドバイザーには困りませんでした。

 

まずは、計量、生地の混ぜ方やフライパンの熱し方、

焼き方にいたるまで”コツ”がありました。

 

そして、美味しいホットケーキが焼けるのが

今までは3回に1回くらいだったのに、

5回に4回はうまくいくようになりました。

 

打率でいうと、3割から8割にアップといったところです。

 

「やっぱり独りでやるよりも

上手な人とやった方がうまくいくなぁ」

 

と、ちいさいながらもそのとき学びました。

 

「おばあちゃんはどこか寂しそうでした」


でもうれしそうでもありました。

 

だんだんとおやつの時間は

ヒーローになれる時間になりました。

 

毎日、15時まえになると

「ホットケーキ焼いたるから、俺ん家集合!」

と号令をかけると、

 

ドラゴンボールごっこや秘密基地作りに夢中になっていても

いったん遊ぶのを止めて、ウチに友達が集まりました。

 

そして、おばあちゃんから教わったホットケーキを毎日作って、

ホカホカでハチミツたっぷりの焼きたてをみんなに振る舞いました。

「純ちゃん、めっちゃ美味しい!」

って、

特になんの取り柄もなかった自分が人気ものになれた

っていう嬉しさもありました。

 

ただ、それよりも自分が作ったホットケーキで

みんなが喜んでくれている。

 

笑顔と幸せな空気いっぱいの空間を

自分が作ったホットケーキで創れているんやと思うと

嬉しさと幸福感でいっぱいでした。

 

その時から、

「将来はコックさんになる!」

っていう夢をちいさな頃から見つけられたのは

本当に幸せなことやったなと思います。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

コメントを残す

*